サラリーマン・利根は、大学時代の同級生・野川からドイツ土産に〈ベルリンの壁のかけら〉を受けとった。<br />壁が崩壊してから十年が経過している。<br />なぜ、今頃──。<br />不審に思う利根の周りで、次々に不可思議な出来事が。<br />目撃した射殺死体が消滅。<br />親友・永井は「おれは、殺される!」と言い残し失踪。<br />そして永井の妻は死体で見つかった。<br />あの壁のかけらが、悲劇を巻き起こすのか? 統一前のドイツと現代日本を結ぶ、壮大なサスペンス・ホラー。<br />