雲から贈る死
世界初の小型電卓の開発で驚異的な成長をとげたOAメーカー〈ルコー〉は白藤三兄弟を中心とする同族によって経営されていたが、今日の繁栄をもたらした最大の功労者である天才的研究家・末弟の起人の不可解な死の後、次々と惨劇に襲われる。
社長・隆太の自ら操縦する軽飛行機が墜落、死亡。
その葬儀の席で、起人のかつての愛人で最近は隆太と親しかった常務の弥栄子が変死――。
不吉な予感のなか、一族につながる女子大生・透子は起人の息子・秋人との出会いに運命的なものを感じ、急速に傾斜してゆく――。
‘死後の完全犯罪’の謎と悲劇的な愛が交錯する、会心のロマンティック・ミステリー。
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