1980年代後半、全国につながる高速道路を栖とする若者たちがあらわれた。<br />その名は狂走団といい、地方の公道を追われたモーター・フリーク、すなわち自動車に乗った遊民の一族であった。<br />轟然と吹き上げる排気煙と爆音……。<br />脅威的なパワーを発揮する六輪車や、巨大な二輪、最高速は300キロを超し、武装警邏隊も手が出せない。<br />――が、彼ら若者たちを待ちうける恐るべき宿命……!SF冒険小説の旗手、川又千秋が熱き若者たちを描く、スーパー・アクション・ドラマ。<br />