母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。<br />母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。<br />そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。<br />美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。<br />数年後、美緒は事件を調べ始め、余りにも哀しい真実を知る――。<br />家族とは何か。<br />赦しとは何か。<br />今最も注目を受ける気鋭が贈る、感涙のミステリ巨編!