保険調査員として鬱々と日々を送っていたエリオット・ネスに、チャンスが訪れた。<br />義兄の伝手で、司法省禁酒局の特別捜査官に採用されたのだ。<br />折しも、アル・カポネがライバルを一掃した「聖ヴァレンタインデイの大虐殺」を受けて、FBIがカポネ逮捕に動き始めた矢先だった。<br />改造ショットガンを片手にカポネに迫るネス。<br />果たして攻防の行方は……? 西洋歴史小説の雄が、暗黒街の帝王を活写した傑作ピカレスク!