伊勢神宮から江戸にやってきた若き神主・白川丹波は、油問屋『出羽屋』主人・寛左衛門の心の内を探ろうとする。<br />強引な商売で出羽屋を江戸屈指の大店に育て上げ、神も仏も信じぬと言い切る嫌われ者。<br />だが彼は、誘惑を断ち切ってくれることで有名な神社のお守りを、大切に持っていたのだ。<br />そんな折、出羽屋に押し込みが入る。<br />この事件、寛左衛門の隠された過去が関わっており――。<br />切なさが胸に沁みる、人気シリーズ第2弾!