亡き父・黄泉から受け継いだ天分を発揮し、さちは絵師としての才能を見せる。<br />しかし、祖母・こよりに託された珊瑚商いへの思いも捨てきれない。<br />そんな揺れる心に、いつしか幼馴染みの幹太郎への思いが高まっていく。<br />自分の進むべき道、選ぶべき人生とは? 自分の迷いに答えを出すため、さちはこよりの故郷、土佐の地を踏む。<br />ほうき星の運命を背負い、人生を切り拓いていった娘の物語、感動の結末へ。<br />著者初の、江戸人情大河小説!