突然の列車事故で、頭や体をぶつけあった4人の女性たち。<br />自分の空想が、隣りに、向かいに座っていた人に取り込まれてしまった。<br />終着駅で、別れた彼女たち。<br />他人の空想を取り込んでしまったなどとは、夢にも思わずそれぞれは帰路に着く。<br />ところが、日常生活の中から少しずつ変化が生じてくる。<br />他人の空想を取り込み、人が歩むはずだった道を歩いてゆく彼女たちが、人生の終点で見るものはなにか? 男と女の不透明な時間。<br />