東海道一の大親分と謳われた清水の次郎長。<br />子分に慕われ人の上に立つ器量があった。<br />右腕となる大政、桶屋の鬼吉、関東綱五郎、坊主くずれの法印の大五郎、相撲常、ふたつの顔を持つ森の石松、小政、伊達者の美青年の政五郎……。<br />「次郎長一家」は駿河国、遠江国、三河国の「三国」で大いに売り出し、立ちはだかる敵も増えてきた。<br />宿敵・黒駒勝蔵も虎視眈々。<br />次郎長一代記の名作!