戦国秘譚 神々に告ぐ
将軍・足利義輝の挙兵は、三好長慶との和議という妥協に終わり、永禄元年(一五五八)、義輝は帰洛を果たした。
なおも長慶を除こうとする関白・近衛前嗣は、正親町天皇即位の礼を機に、勅命をもって諸大名に上洛を促すという奇策に出、若き織田信長を知る。
前嗣の計画に、再び反撃に出た松永久秀を操るものの正体は何か? そして太古より神々に仕え、天に対して礼を尽くしてきた朝家が犯した、恐るべき秘密とは? 「黄泉の国なくば、朝家の神聖も保たれぬと知れ」――死霊の恫喝に即位の礼の行方は?
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