女三の宮が産んだ不義の子・薫。<br />美男だがどこか陰のある薫と、明るさに満ちた今上帝の第三皇子・匂宮。<br />対照的な二人が、同じ女性を愛したことで迎える、悲しみにみちた結末とは……。<br />いつの世も変わらない、人々の繊細な心の動きをすくいとり、流麗にうたい上げた、日本文学史に輝く最高傑作「源氏物語」。<br />情熱の歌人・與謝野晶子がその生涯を通じて取り組んだ54帖全訳、完結! 第五巻には「早蕨」から「夢の浮橋」までを収録。<br />