密命を受け、佃島を公儀目付・鳥居耀蔵の陰謀から守る用心棒となった立花左京介。<br />彼はその物腰と口癖から「左様介」の綽名で、島民から親しまれている。<br />ある日、大御所・徳川家斉が、家康の故事にちなみ佃島見物に来るという知らせが。<br />島民たちは重圧を感じつつ、名誉なことと張り切るが、左京介は家斉の警護と称した鳥居の不穏な動きを察知。<br />真意を探るため、聞き込みを始めるが……。<br />島に息づく人情が胸をうつ傑作時代小説!