徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。<br />即ち、日本独自の暦を作り上げること。<br />当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。<br />改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。<br />碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。<br />彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。<br />本屋大賞受賞作『天地明察』の原型となった短篇小説、電子オリジナルで配信!