湯殿山麓呪い村
レトルト食品の大手メーカー『アルプス食品』の社長・淡路剛造が、自宅の浴室で何者かに撲殺された。
現場はいわゆる密室状態で、浴室のガラス戸は内側から施錠されており、小窓が開いていたものの、大人では絶対に侵入不可能な小さなものだった。
だが、この事件をさらに奇怪にしたのは、犯人がこれ見よがしに置いていった遺留品である。
それは茶褐色にひからびたミイラ状の人間の指であった。
淡路家と関りのある、光華学園大学史学科助手の滝連太郎は、親友の警視庁捜査一課の大曾根警部と事件解決に乗り出したのだが……。
角川小説賞受賞の傑作伝奇本格推理。
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