潰れかけの空手道場師範でお人好しな藤堂のもとには、いつもトラブルが舞い込む。<br />図々しいおやじサラリーマンや生意気だが腕は確かな後輩に振り回されるなか、新たな入門希望者にも一癖ありそうで……。<br />※本書は、2005年10月に文藝春秋より刊行された『わたしが愛した愚か者Dojo──道場II』を加筆修正のうえ改題し、文庫化したものが底本になります。<br />