怪我を負って記憶を失い、一膳飯屋「しみづや」の前に倒れていた男──新助と名付けられた者の正体は、幕府の御庭番・喜多新十郎だった。<br />だが、彼の心は人々との出会いにより、変わろうとしていた……。<br />