日本中がバブル経済を謳歌する昭和63年、業界誌記者のタク、地上げで名を馳せる不動産会社社長のマサ、そのメインバンクの担当者で大手都銀の銀行員・ケンは、2度目の運命的な再会を果たした。<br />マサとケンのいびつな関係は、やがて銀行を舞台にした未曾有の巨額金融詐欺事件を引き起こす。<br />不正はなぜ止められなかったのか? バブルに踊り、不況に翻弄された人間たちの、弱さと組織に生きる苦悩を描いた巨編、ここに完結!