暗殺に失敗して武田信玄の器量と人格に心服した丸子笹之助は、忍者の掟に背き、信玄のために身命を賭して働くことを心に誓った。<br />今川義元を桶狭間に討ち取り、京都の将軍・足利義昭の後見となった織田信長と信玄の、忍びの者を使った虚々実々の駆け引き。<br />元亀三年十月、ついに信玄は起った。<br />襲いかかる甲賀随一の遣い手、孫兵衛と笹之助の意外な運命の絆を描いて圧倒的な感動巨編。<br />