ワンマン社長の独裁体制のもと、全国紙・東京経済産業新聞社は混迷を深めていた。<br />ついには子会社の手形流出という仰天の事態が発生。<br />架空発注で手形を乱発し裏金作りにあてていたのだ。<br />バブル経済を煽ったとの批判を受けつつも、日本経済の発展を支えた誇りまでかなぐり捨てるのか? 心ある新聞記者たちの、醜聞にまみれた経営陣との闘いが始まる! マスコミ経営の内実を暴き、報道の倫理と責任を鋭く問う、経済小説の真骨頂。<br />