その夜、年明けの挨拶回りにつきあわされ、くたびれ果てて帰宅した恭子を待っていたのは、高校時代のクラスメイト、恵からの電話だった。<br />「お正月早々に墓掘りすることになったんよ」――。<br />表題作「厄落とし」をはじめ、青春ホラーの傑作短編5編を収録。<br />第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」につづく、待望の書き下ろし。<br />