初詣の夜に妻を見失った男。<br />帰ってきた妻は、以前とはなにかがちがっていた。<br />老人の語りが戦慄を呼ぶ「鬼がくる家」。<br />女子大生の〈あたし〉は真夏の山中で、われにかえった。<br />見知らぬ車に見おぼえのない服。<br />失われた記憶を求めて恐るべき真相にたどり着く「迷える羊」。<br />平凡なOLが引っ越したマンションには、得体のしれない誰かが住んでいた。<br />女の情念と狂気を描く「九月の視線」。<br />四季を舞台に織りなす12篇の恐怖。<br />