山間部の村で5人の人間が消えた。<br />彼らは半日後に無事発見されたが、失踪時の記憶が揃って失われていた。<br />それから32年後、当事者の一人、慎吾は死んだはずの妻の声が聞こえるようになり、幼馴染みの康夫と剛にも特殊な能力が発現する。<br />人智を超えた知恵と技術、思念で人を操る力。<br />これを与えるのは神か悪魔か。<br />空白の過去に隠された戦慄の秘密が明かされてゆく……。<br />圧倒的リーダビリティの第18回日本ホラー小説大賞最終候補作。<br />