フリーの校正者として働く秋川美苗は、パーティーで出会った大学准教授の葉山郁夫に急速に惹かれていく。<br />結婚を前提に交際をはじめた美苗だったが、ある晩、葉山が寝言で「マリ」とつぶやくのを聞いてしまう。<br />マリは彼が以前付き合っていた女性で、髪を赤く染めた彼女の‘呪縛’から逃れられないという。<br />さらに問い詰めると、葉山は自分がマリを誤って殺してしまったかもしれないと告白した。<br />それを聞いた美苗は、思いも寄らない行動に出る……。<br />