古来、武をもって朝廷に仕えてきた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。<br />愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は「武」ではなく「言の葉」で世を鎮めるべく、生まれながらの使命である「万葉集」編纂に奔走する。<br />