祇園南一の老舗お茶屋「夕月」に現れた、舞妓志望の少女・恵里花。<br />女将の月春はその才能を見抜き、夕月に入ることを認めるが、霊に憑かれやすいという恵里花の周りでは不可解な事態が続出する。<br />それは、痛ましき伝説をもつ梅姫の呪いなのか。<br />そう、恵里花が梅の枝を折ったその時から、悪夢が始まったのだった。<br />雅で華やかな世界に巻き起こる悲劇のゆくえは――。<br />日本ホラー小説大賞出身作家が描く、驚愕と衝撃の連作短編集!