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X雨

一月のある快晴の朝、小学生の里緒の前に一人の少年が現れた。
何故かレインコートを着ていた少年はフードをとり、潰れた右目をあらわらにすると、自分には見えるという、‘X雨’のことを話しはじめた――。
15年後、作家になった里緒は記憶に刻まれたこの話しを書き始めた。
そして、物語の結末を完成させるため小学生時代を過ごしたあの街へ出発するのだが……。
日本ホラー小説大賞短編賞受賞作家が緻密な構成と斬新な表現で切り拓いた新境地。
過剰な衝動に恐怖と感動が交錯する傑作ホラー。




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