小学五年生の昇治は一人で小笠原行きの船に乗った。<br />父親が自殺し、母親に恋人ができたのだ。<br />孤独を抱えた少年を待っていたのは、エーブという恰好いい老人だった。<br />やがて暗い目をした少女・加絵と出会い……。<br />