「私が将来の夢を失くしたのは、貴方に出会ったからよ」能力を失くした相麻菫。<br />「私は貴方を、覚えていません」能力を失くした春埼美空。<br />改変された咲良田で、ケイはひとり、ふたつの記憶──街に能力が存在する本物の記憶と、能力が消滅した偽物の記憶──に直面していた。<br />自らの過去に区切りをつけるため、ケイは初めて咲良田を出て──。<br />複雑でシンプルな、大人のような少年がたったひとつを祈り続ける物語。<br />堂々完結!!