殉狂者 【上下 合本版】
1971年。
赤軍派のメンバー吉岡良輝は武装訓練を受けるためにスペイン・バスクにやってきた。
世界革命の理想のもとに、この地でフランコ政権からの独立を目指し武力闘争を続ける過激派組織ETAに協力し、秘密作戦に参加する吉岡。
政府転覆のためのテロ作戦が着々と進んでいるさなか、吉岡は同じメンバーのマリアとの間に子を授かる。
時は流れ2005年。
オリンピック元柔道スペイン代表アイトール吉岡は、死別した父がテロリストだったことを知る。
事情を知る母は失踪し、当時の関係者も次々と消されてゆく。
両親の過去に翻弄されたアイトールが30余年の時を経て詳らかにした衝撃の真実とは? ヨーロッパ=バスク地方を舞台にした、交錯する二つの時代の物語。
※本書は上・下の2冊を合わせた合本版です。
更新中です。しばらくお待ちください。