2008年6月、栗駒山中腹の共英村は凄まじい揺れに呑み込まれた。<br />崩れる山、倒壊する家々。<br />故郷の危機に胸引き裂かれる智志。<br />そんな中、祖父・耕一が行方不明に。<br />耕一は共英村の開拓一世だった。<br />結婚、仲間の死、起死回生のイチゴ栽培、はじめて電灯が灯った日……。<br />祖父の物語は土と汗と涙と、笑いに満ちたものだった。<br />この土地は、俺らが守る! 智志は奮い立った。<br />復興にかけた三世代の物語。<br />