‘かっこう’初の任務は、特環の局員十数名を全滅に追い込んだ虫憑き‘ふゆほたる’の捕獲であった。<br />幾つもの夢が壮絶な戦いを続けるなか、たった一人生き残った‘かっこう’は、雪の降る街角で少女に遭遇する。<br />儚げな瞳で彼と同じ夢を語るこの少女こそ、‘ふゆほたる’であったのだ。<br />運命の二人の出逢いを描いた幻の中編、そして伝説の‘虫憑き’立花利菜の誕生を描いた書下ろし中編「夢の黄昏」を含む、最高で最悪の夢の始まり。<br />