閉ざされた無人の山小屋で起きる怪異、使われていないリフトに乗っていたモノ、山道に落ちていた小さな赤い靴の不思議。<br />登山者や山に関わる人々から訊き集めた、美しき自然とその影にある怪異を活写した恐怖譚。<br />※本書は、二〇一三年五月に小社より刊行された単行本『山の霊異記 ヒュッテは夜嗤う』を改題し、文庫化したものが底本です。<br />