なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。<br />28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。<br />華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。<br />機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。<br />しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。<br />清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!