若き日、型破りな戦争句で一躍俳壇の寵児となった鴻海。<br />喉頭癌で声を喪った鴻海の招待を受け、作家・玄は、俳句を嗜んだ母の思い出を胸に、結社に出入りするが、鴻海の作品の中に、幾つかの剽窃の痕跡を感じ――。<br />