内大臣である父の命令で実家に呼び戻された茜だったが、雅雪と朱貞の機転により「左大臣の女」として身を隠すことに。<br />しかし内大臣を敵視し、出世欲にくらんだ左大臣は茜を「尚侍」として内裏への出仕を決めてしまう。<br />華やかな宮中に舞い戻るも、茜と雅雪との距離は遠くなっていき……!? 「早く、堂々とおまえが俺のものだと言える日がくればいい――」和歌が紡ぐ平安恋ものがたり、感動の完結巻!!