証券会社を辞め、警備会社に再就職した「私」篠山孝男は、自衛官上がりの藤木達也と東都銀行本店ビルの警備中、屋上から飛び降り自殺をしようとしていた三田村光治を助ける――「eの悲劇」。<br />警備を務める中で知り合った、自殺願望者、司会者、元会社員……。<br />「私」篠山孝男が直面する数々の事件を描く、四編の連続短編集。<br />