一年分、冷えている
サーファーの集う砂浜を離れ、キムはハコと名乗る少女を車の助手席に乗せて、海辺の一軒家に来た。
キッチンの冷蔵庫から取り出した1本のウォッカには、ある想いが込められていた(表題作)。
彼はある歌をきっかけに、傷心を抱いた男女が集う酒場のことを知った。
東京から1キロ以上離れた地にあるというその酒場を、彼は訪ね歩くのだが……(「二杯目のジンフィズ」)。
それぞれの酒、それぞれの時間、そしてそれぞれの人生。
街で、旅先で聞こえてくる大人の囁きをリリカルに綴ったとっておきの掌編小説集。
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