葵の月 (角川ebook)
西丸書院番組頭を務める立原家の娘、志津乃は、父と継母が進めようとしている新たな縁談に気を揉んでいた。
相手の高階信吾郎は、父と同じ書院番であり、武芸の秀でた美男。
誰から見ても申し分のない良縁である。
だが、志津乃には、決して忘れることのできない人がいた。
かつての許婚の坂木蒼馬は、西丸書院番でありながら、徳川家治の継嗣、家基の死を切っ掛けに突如失踪したのだ。
蒼馬を忘れられずにいる志津乃に対し、信吾郎は、蒼馬が家基の暗殺を疑われていることをほのめかすのだった──。
蒼馬が失踪した真相を知るため、志津乃は彼を捜す決意をする。
※本書は、2016年4月28日に配信を開始した単行本「葵の月」をレーベル変更した作品です。
(内容に変更はありませんのでご注意ください)
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