天文二十年(一五五一年)、昌国城を根拠として、浙海を制圧している倭寇三万の大軍団は、寧波、紹興への進攻ののち、小部隊にわかれ、更に突き進んだ。<br />源次郎指揮のもと、大陸の奥深くへと快進撃を続ける雑賀衆は、やがて王直麾下の倭寇から離脱して、金山を目指すが……。<br />かつてないスケールで描かれた、海洋冒険時代小説の傑作、完結編!