浅草の裏長屋に仕事場を構えた指物師の弦次。<br />ところが長屋は空き部屋ばかり。<br />住人たちが次々と引っ越したのは、木戸口から数えて四つ目の閉じられた部屋と関わりがあるらしい。<br />入居日の夜、弦次はその部屋でこの世の者とは思えない女を見てしまう。<br />怖がりだが根が真面目な弦次は、不真面目な先輩住人の三五郎、幽霊画を描くのにどうしても本物を見たい町絵師の朔天とともに、原因究明という名のおばけ退治に乗り出すが……!?