黒い紙 (角川ebook)
会社っていうのはね、正義とかそういう尺度だけでは語れない世界なんだ。
大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。
現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。
犯人からの要求は現金10億円。
警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。
元刑事の長須が真相究明に動き出す。
脅迫状に添付されていた業務日誌は、テイゲンがかつて社内で使用していた公式用箋にワープロ打ちされたものだった。
果たして犯人の狙いは何か。
ある事情から警察を辞めTCRに就職したばかりの長須は、正義と職務遂行の狭間で揺れながら、巨大企業の‘闇’に挑む。
※本書は、2016年9月30日に配信を開始した単行本「黒い紙」をレーベル変更した作品です。
(内容に変更はありませんのでご注意ください)
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