山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。<br />周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始めて数日後、幼い妹が妙なことを口にする。<br />この山に棲んでいるモノが、部屋に来たというのだ。<br />それ以降、翔太は家の中で真っ黒な影を目撃するようになる。<br />怪異から逃れるため、過去になにが起きたかを調べ始めた翔太は、前の住人の残した忌まわしい日記を見つけ――。<br />‘最凶’の家ホラー。<br />