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くらげホテル

「本当なんですかね……ここに、異次元の世界があるって」フィンランドの「ホテル・メデューサ」で出会った、日本から来た、年齢も性別もばらばらな4人。
人を(たぶん)殺してしまった男、何もかもうまくやれない女、妻に先立たれた男、子育てを終え第二の人生を始めた女。
皆それぞれの事情でこの地にやってきていたが、共通しているのはどうやら、「異次元」や「メデューサ/くらげ」といった言葉、そして、地味にファンがいるお菓子「くらげキャラメル」に導かれて、ということのようだった。
さえざえと美しいフィンランドの森で、強い風が吹き抜ける。
そして「向こうのほう」から来た、スミレという女性が案内したのは……。
異次元なんてあるわけない、けれど、あるかもしれない。
この世界の、「本当の本当のこと」って、なに?あなたは、異次元に行けるよと言われたら、行ってみますか? (フィンランド経由で)ちりばめられたユーモアとフィンランドの空気に、心がすうっと楽になる、世界が広がるサプリ小説。




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