山や里に現れるという‘わらい女’の秘密、落ちている土塊を踏んではならない忌むべき理由、どこか歪んで見える羽化したてのヒグラシ……野山を歩きつくした‘生き物屋’が遭遇する、奇妙でノスタルジックな物語。<br />※「祖母の話」……『幽』vol.27「とれたて怪談実話/身近な生き物と祖母の話」を改題し、加筆。<br />「はじまりの音」「河口」「海の河童」……『幽』vol.28「めぐりゆく水の物語」その他の作品は、書き下ろしです。<br />