フェイスレス (角川ebook)
設定の見事さとそれを上回る大興奮の展開。
物語も才能も凄まじい。
──山田宗樹(『百年法』『代体』)枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。
人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する……一気読み必至の予測不能サスペンス! 製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。
だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。
可奈恵と透は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。
それから9年後。
アメリカである実験が行われていた。
アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。
──実はこの世界は、誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしていた。
しかしネバダ核実験場にある‘チューブ’を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」は秘密裏に交流していたのだ。
そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだった。
一見、何の関係もない2つの出来事。
だがそれが1つの線で結ばれたとき──世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。
※本書は2017年6月1日に配信を開始した単行本「フェイスレス」をレーベル変更した作品です。
(内容に変更はありませんのでご注意ください)
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