赤穂事件に端を発し、扇野藩にお預けの身となった旗本・永井勘解由。<br />紗英は勘解由の監視役ながら、彼のやさしさに惹かれてゆく。<br />だが身分を隠した大石内蔵助が訪ねてきて――扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。<br />※本書は、2015年12月に小社より刊行された単行本を上下に分冊の上、文庫化したものです。<br />