連載が佳境を迎え、熊野は最終話を書きあぐねていた。<br />スランプを脱出すべく善知鳥と行った取材先で不思議な声が聞こえるように。<br />やがてある記憶がよみがえった熊野は、善知鳥の前から姿を消す――。<br />