夜汐【電子特典 東山彰良×葉室麟 対談「歴史は、草莽に宿る」収録】
文久三年。
やくざ者の蓮八は、苦界に沈んだ幼馴染み・八穂を救うため、やくざの賭場から大金をせしめた。
報復として蓮八に差し向けられたのは、凄腕の殺し屋・夜汐。
京で新選組の一員となり、身を隠すことにした蓮八だが、ある日八穂からの文を受け取る。
帰ってきてほしい……その想いを読み取った蓮八は、新選組から脱走することを決意。
土方や沖田からも追われながら、八穂の待つ小仏峠に向かうべく、必死で山中を進む。
だが、夢で蓮八に語りかけ、折りに触れ彼を導くのは、命を狙っているはずの夜汐だった――。
逃れられぬ運命の中でもがく人々、もつれ合う‘志’。
すべてが胸に突き刺さる、直木賞作家の新境地!※電子特典として、「小説 野性時代」二〇一七年十二月号に掲載された東山彰良氏と葉室麟氏の対談「歴史は、草莽に宿る」を収録しています。
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