大手出版社に勤める高林直人は、二十七歳のときドイツ出向を命じられる。<br />それは学生時代からの恋人、山本理沙との別れを意味していた。<br />フランクフルトで同僚と男三人の共同生活を始め、現地の女性ステファニーと恋に落ちる直人。<br />ところが日本に帰国して後、三年以上も音信不通だった理沙の消息を知ることになる……。<br />