バベル九朔
世界には「無駄」が必要だ。
カラス女、ヘンテコ店舗、夢の結末――雑居ビル管理人を最上階で待つものは?全編ビルから出ずに繰り広げられる、最狭(さいきょう)かつ最高の冒険譚!俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。
巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。
だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の‘カラス女’が付け回す。
テナントのギャラリーに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。
「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?
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